雑談

仕事先で、一人の若者と昼食を共にした時のこと。

何度か顔を合わせていたので、

食事をしながら気軽に話しかけていたんですが、

なんだかぎこちない受け答えをしていた彼が

急に「すみません、ボク雑談が苦手で・・・」

と、私に謝ったのです。

エッ!?と、一瞬驚いたあと

「ガハハハ・・・ ^ ^」と笑ってしまいました。


確かに雑談ってものは

互いの心の距離を縮めるためにも

対人関係においては必要不可欠なものです。

他人とテーブルをはさんで飯を食いながら、

無言で食事するということ・・・

これは辛いことですよね。

しかし、私が思うに

雑談が苦手であるということと

会話がヘタなのとは、

根本的なところで違うような気がします。

実際のところ、雑談が苦手な彼も

仕事などの場面では上手く喋りますから、

「雑談」すなわち、必要の無い会話ができない、

という感じなんだろうと思います。

仕事上のお付き合いでの雑談では、

当たり障りの無い程度の

楽しい会話が求められますが、

当たり障りの無い・・・というところが、

ある意味、とても難しい所ではありますね。

雑談っていうものには

時折、その人の人間性が現れるものです。

人は自分の中に「引き出し」を持っていますが、

それは、人生においていろんな勉強をしたり、

趣味を楽しんだり・・・

いろんな人と出会いながら、

多くの経験を積み重ねることで得られるものです。

仕事を極めることも大切なことではあるけれど、

根っこの部分で自分に栄養を与えるためには

仕事以外で、いろんな経験をすることは

とても大切なことだ思います。

ただ、雑談は雑談・・・。

無理に喋ろうと思わなくても、

苦手なら聞き役でいいんじゃねえの?

なんて思ったオッサンです ^ ^