お客様は神様

仕事先の若い男性と昼食を共にしました。

お昼時だったので、小さな定食屋さんは満席で

注文の品がなかなかテーブルに届きません。

相方の若者は次第にイライラし始めてしまい、

店内を忙しく駆け回るウエイトレスさんに

湯飲みを振ってお茶の催促をしながら

「・・・ったく、手際が悪い店ですねぇ」

と文句を言い出しました。

「ハ~イ!!」と答えたまま

なかなかお茶を持って来ない彼女に

更に腹を立てたのでしょう、

「こういう店っていうのは

従業員教育なんてしないんでしょうね」

普通、お客様は神様だと教育されますよねぇ」と

私に腹立たしそうに言うので、

「アハハ・・・確かに、客は神様だって言うよなぁ」

と笑いながら、

「ん・・・? ということは、

今はオレたちが神様だろう?」と尋ねると

「ですよねぇ!」と、得意げに答えた若者に、

「じゃあ、オレたちゃ神様なんだから

こんなことくらい許してやろうぜ」と笑ったら、

「あ・・・・・・ハイ」と、

彼は照れくさそうに笑いました。


なにか気に入らないことがあった時は、

「神様ならどうするんだろう?」と

考えてみたらいかがでしょう?

大抵のことなら笑って許せる筈だと思う

オヤジなのでした ^ ^

おじいちゃんの鎌

一昨年から自宅の農業を継いで頑張っている

旧友の一人息子が居ます。

通りかかったら、道ばたで草刈りをしていたので、

声を掛けて立ち話をしていた時のことでした。


「お前、鎌が似合うようになったなぁ!」と言うと

アハハ・・・と、照れくさそうに笑っていましたが、

手に持っていた鎌を見せて

「これ、年代物なんですよ」と言うのです。


手に取って見る限りでは

そんなに古いものには見えなかったのですが、

その鎌は亡くなったおじいさんが

永年愛用していたものだということでした。


長い間の草刈り作業によって削り取られた刃は

すでに4・5回も取り替えられ、

持ち手の柄の部分も同じく

数回新しいものに替えたということで、

祖父から受け継いだ年季の入った鎌を

大切に使う気持ちに「素敵だなぁ・・・」と、

何だか私まで嬉しい気持ちになったのでした。

しかし、彼と別れて車を走らせているうちに

ハタと、つまらないことが頭をよぎったのです。

ん・・・?

刃も柄も何度か取り替えたということは、

どこにも原型は残ってない訳なんだけど・・・

モノの全体が、すっかり違う物に取り替えられても、

やっぱり「おじいちゃんの鎌」なのかなぁ?? 

なんて、アホなことを考えてしまいましたが、


そうなんだよなぁ・・・

モノなんていくらでも取り替えがきくけど、

おじいちゃんが頑張って草刈りをしてたという

懐かしい思い出だけはずっと残るんだよ・・・

旧友のお父さんが野良仕事をしている姿を

ふと思い出しながら、

「じいちゃん、孫が頑張ってるよー!!」と、

車内で大声を出してしまったオヤジなのでした ^ ^

おかしな店員

今夜コンビニに2回立ち寄りましたが、

連続でおかしな店員さんに出会いました。


一人目

夜になって、急遽知人宅に向かうことになったため、

訪問先の近くのローソンに立ち寄り

ビールやらツマミやらをアレコレとカゴに入れて

レジに向かいました。

20代の男性店員さんでしたが、

カードで支払いをしようと差し出すと

「ウチ、ローソンですけど・・・」と

薄ら笑いでカードを突き返したのでした。

差し出したカードはVISAカードだったのですが、

ローソンで使えない筈が無いと思い

「ここってカード使えないの?」と尋ねると

「ウチ、ローソンですから」とキッパリ。


アレレ・・・ローソンでいつも使ってるのに

この子ナニ言ってんだろ?と困惑しながらも、

言い合いするのも面倒なので

現金を取り出して支払いましたが・・・

あの・・・「ウチ、ローソンですから」って、

いったい、どういう意味なの?


続いて二人目

友人宅からの帰り道で、再び違うコンビニへ。

ちょうど800円の支払いに千円札を差し出すと、

レジの男性、ちょっと間を置いてから

「千円でよろしいでしょうか?」・・・だと。


ハァ・・・?

「他にナニを足しゃあいいんじゃ、ボケ!!」

と心の中で叫びながらも・・・「ハイ」と、

口から発する言葉は穏やかなものです ^ ^


べつに、コンビニに限ったことではなく、

最近やたらと、こんな店員さんに出会うことに

いささか困ってるオヤジです。