あばたもえくぼ

昔から「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」という
言葉がありますね。

好きな人の目には、相手のあばたも
えくぼのように見えるという喩えです。

ひいき目で見てしまえば、
どんな欠点でも長所に見えるんですよね。

でも反面、愛は盲目であり、
客観的な見方ができなくなってしまうという
警句のことばでもあります。

これを人の魂の成長という視点からみると、
大切なことなんだなぁ、と気付きました。

自分に対して「あばたもえくぼ」と
常に自分の味方をしてくれる人が居るならば、

何かに失敗して評価を下げることがあっても、
それを恐れずに挑戦できるだけの安心感と、

失敗したとしても、そこから学ぶことで
いつも前向きに取り組んでいくための
エネルギーを与えてくれるような気がします。

人の魂が豊かに成長していく過程では、
必ずそういう人がそばには必要なんでしょうね。

きっと多くの場合、
この役は、母親が演じてくれているんですよね。

通常は「親バカ」という一言で片付けてしまえば
終わりのようなものですが、

母親の深い愛情に包まれているという実感は、
歳をとればとるほどに実感してしまいます。

本当にありがたいものです。
感謝しなければなりませんね。