罠にはまる

他人の態度や言動が妙に気になったり、
マナーやモラルに対してイライラしたり
怒ったりすることがありませんか?

私の知人には、精神的なことやマナーについて
とても詳しく、厳しい方が沢山いらっしゃいますし、
ひょっとしたら、私もその一人なのかもしれませんが、

「相手の立場になって、言動を慎まなければならない」

「不平不満を口にしてはならない」

「陰口は言ってはならない」

「常に感謝の心を持たなければならない」等々、

そんな「・・・なければならない」の積み重ねが、
きっと、他人への不満に拍車をかけるのでしょう。

おかしなもので、マナーやらモラルなどを学んだり、
精神世界や自己啓発本などを読めば読むほどに、
なおさら人に対してのイライラがつのるばかりです。

本来、それらの勉強というものは
「人に対して寛容になるため」の学びである筈が、

知らず知らずの内に、巧妙な罠にはまり、
自分が学んだことを、人に強要してしまうといった
間違った方向に向かう危険性があるんですね。

人は完璧になどなれる筈がありませんから、
常に欠点や弱さがつきまとうものです。

だからこそ、学ぶということは
その弱点に「気付く」ことなのだと思うのです。

「知る」ということは自分のためであり、
決して他人を変えるためのものでも
強要するものではない筈です。

他人に対して気になる部分を見る時には、
イライラさせる相手に照準を定めるのではなく、

自分自身の内にある「それを許せない」とする
心の未熟さに気付き、それを「治める」ことが、
本来もっとも必要なことなのではないのか?

なんて・・・

偉そうなことを書きながら、
まだまだ、未熟さの固まりのような気がするオヤジです。

正々堂々と

「あなたが間違った時には、決して誰も忘れない」

「しかし、あなたが正しい時には誰も覚えていない」

そうなんですよね。

正しいことをしても

誰も気付いてくれないし

まして、覚えておいてもくれません。


だからといって

「どうせ頑張ったって・・・」

などと思わないで下さい。

神様だけは、ちゃんと見て下さっているんですから。

天を仰ぎ見て・・・

「私は間違ってませんよね!!」と

神様に正々堂々と言える

生き方をしたいものです。

母親になる

その子が10代の頃にひょんなことから出会い、
何故か親しくしている女の子が居ます。

一昨年、23歳で結婚するまで、

髪を金髪や紫色に染め・・・

鼻と口にはピアスをして、

時折出会う場所といえば、

コンビニあたりで、ウンコ座りに、くわえ煙草で

「オッチャン! 久しぶりッ!!」と

声をかけてくれるような有様でしたから、

お世辞にも素敵な女の子だとは言い難いものでした。


妊娠が先ではあったものの、

結婚するという報告を聞いた時、

「そうかぁ、良かったなぁ!

いいお母さんになるんだぞ!!」と言った私に

「さあ・・・どうだろ? なれるかなぁ?」

なんて答えていたくせに、

その後・・・会う度に髪の毛は次第に黒くなり、

先日会った時には

すっかり黒くなった髪の毛と、

「子供が引っ張るから、ピアス外しちゃったよ」

なんて言い訳してたけど・・・

ホントは、もうそんなものが必要ないくらいに、

すっかり心が満たされた様子の彼女を見て、

母親になるってスゴイことなんだって感じました。


妊娠すれば、女性は必然的に母親になるのでしょうが、

実際は「なる」んじゃなくて「なっていく」のが

本当なんだろうなぁ・・・なんて、

素敵な母親に変身しつつある彼女に、

あらためてエールを送ったオヤジなのでした。