夫婦漫才

仕事で近くを通りかかったので、

親しくしている老夫婦を久しぶりに訪ねました。

お二人ともお元気そうで安心しましたが、

80歳を過ぎたご主人は相変わらずの毒舌家で

「アイツは馬鹿でコイツも馬鹿・・・

まったくロクな奴がおらん。

オレならもっと上手くやってやるのに」と、

政治家や役場のお偉いさんたちの話題を

アレコレと持ち出しては、怒り心頭のご様子。


まっ、いつものことなので、

「アハハ・・・困ったものですねぇ♪」と

笑いながら聞いてたんですが、

奥様の方といえば、

これもまた、いつものことで、

お茶を入れて下さいながら

「オジイさん、そんなに人様のことを

悪く言うもんじゃありませんよ」と

ご主人をなだめたり叱りながらも、

やがて

「本当にこんなに偉い人が、

私みたいなものと一緒に居て下さるんだから

なんだか申し訳ないみたいですよねぇ。

ありがたやありがたや」と、手を合わせながら

私に目配せして笑っていらっしゃる。


本来なら、過ぎるほどの毒舌を吐くご主人に対して

それを帳消しにするようにフォローし、

絶妙の合いの手をお入れになる奥さん。

いつもながら、夫婦漫才を見ているような

心地よい感覚を覚えながら、

このご主人が、影で奥さんに支えられてこそ

好き勝手に毒舌が吐けるように、

きっと私も気付かないところで、

家内に支えられるんだろうなぁ・・・と、

あらためて妻というものの有り難さを感じた、

毒舌家のオヤジなのでした。

魅力のある人とは

魅力のある人とはどんな人でしょう。

私なりに考えてみると、

「謙虚でありながら、大胆に生きている」

そんな人も魅力的だなあと感じます。

インディアンの祈りに、こんな一節があります。

「全ての人に尊敬をはらい、

ただのひとりにも媚びるべからず」

そんな生き方がしたいものだと、

ふと思った今朝のオヤジです。

今を大切にする

身近に、とても心配性な人が居ます。

「大丈夫だよ、なんとかなるって」と笑っても

まったくムダなようですが、

未来のこと・・・まだ起こってないことを

アレコレと心配したって何も始まりません。

未来のことは未来の自分に任せて、

今すべきことに集中して全力を尽くすことが、

大切なんじゃないのかな?

子供と遊んでると、よく気付かされます。

いつも全力で遊んでるんですよね。

「疲れるから、少し休憩しろよ」

「朝っぱらからそんなに全力出してたら、

今日一日身体がもたないぞぉ」

なんて、心配してみても、

そんなことおかまい無しで

転びながら必死で走り廻ってます。


確かに考えてみれば、

子供が明日のことや、自分の体調を考えて

ペース配分をしながら遊んでたら気味が悪い。

明日のことさえ忘れるくらい

今という時間に夢中になり、そして大切にすれば、

未来のことなど、

なんの根拠も無く信じられるような気がします。

今を大切にして楽しむ人を、

未来は応援してくれるんじゃないのか?

なんて思ったオヤジです。