雑談

仕事先で、一人の若者と昼食を共にした時のこと。

何度か顔を合わせていたので、

食事をしながら気軽に話しかけていたんですが、

なんだかぎこちない受け答えをしていた彼が

急に「すみません、ボク雑談が苦手で・・・」

と、私に謝ったのです。

エッ!?と、一瞬驚いたあと

「ガハハハ・・・ ^ ^」と笑ってしまいました。


確かに雑談ってものは

互いの心の距離を縮めるためにも

対人関係においては必要不可欠なものです。

他人とテーブルをはさんで飯を食いながら、

無言で食事するということ・・・

これは辛いことですよね。

しかし、私が思うに

雑談が苦手であるということと

会話がヘタなのとは、

根本的なところで違うような気がします。

実際のところ、雑談が苦手な彼も

仕事などの場面では上手く喋りますから、

「雑談」すなわち、必要の無い会話ができない、

という感じなんだろうと思います。

仕事上のお付き合いでの雑談では、

当たり障りの無い程度の

楽しい会話が求められますが、

当たり障りの無い・・・というところが、

ある意味、とても難しい所ではありますね。

雑談っていうものには

時折、その人の人間性が現れるものです。

人は自分の中に「引き出し」を持っていますが、

それは、人生においていろんな勉強をしたり、

趣味を楽しんだり・・・

いろんな人と出会いながら、

多くの経験を積み重ねることで得られるものです。

仕事を極めることも大切なことではあるけれど、

根っこの部分で自分に栄養を与えるためには

仕事以外で、いろんな経験をすることは

とても大切なことだ思います。

ただ、雑談は雑談・・・。

無理に喋ろうと思わなくても、

苦手なら聞き役でいいんじゃねえの?

なんて思ったオッサンです ^ ^

最上のわざ

昨夜、映画「ツナグ」を観ました。

題名の「ツナグ」とは、
亡くなった人との再会をの仲立ちをする使者のこと。
たった一度だけ、死者との再会を叶える案内人です。

映画の内容はさておき、
登場する樹々希林さんが、映画の中で口ずさむ言葉、
そしてエンディングで流れる詩が
ヘルマン・ホイヴェルス神父の詩だったことに驚きました。

ご存じない方に、是非知っていただきたいと願い、
この詩をご紹介させていただきます。

『最上のわざ』

この世の最上のわざとは何?

楽しい心で年をとり
働きたいけれども休み
しゃべりたいけれども黙り
失望しそうな時に希望し
従順におのれの十字架を担う

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても
ねたまず
人のために働くよりも、謙遜に人の世話になり
弱って、もはや人の為に役にたたずとも
親切で柔和であること

老いの重荷は神の賜物
古びた心で最後の磨きをかける
まことのふるさとへ行くために

おのれをこの世につなぐ鎖を
少しずつ外していくのは、まことにえらい仕事

こうして何も出来なくなれば、
それを謙遜に承諾するのだ

神は最後に一番良い仕事を残して下さる

それは祈りだ。

手は何も出来ないけれど、最後まで合掌できる

愛の恵を求めるために、すべてを成し終えたら
臨終の床に神の声を聞くだろう

「来よ、わが友よ、汝を見捨てじ」と。

作者 ヘルマン・ホイヴェルス

国道での奇跡

夕方、仕事帰りに国道を走っていた時のことでした。

信号待ちで、前の車の後部座席に二・三歳くらいの女の子が
リアウインドゥに顔をくっつけるようにして後ろを見てたんです。

「アレレ・・・あの子、チャイルドシートに座ってないんじゃないかな?」
運転してるお母さんらしき後ろ姿の女性は気付いてるのだろうか・・・?

と、少し気になったけど、私が心配してもはじまらない・・・。

可愛かったので手を振ると、ニコッと笑って手を振り返してくれた♪

しばらくお互いに手を振りながら笑ってたけど、
困ったことに、この子がずっと手を振り続けてくれるものだから、
やめるきっかけがつかめなくて・・・
おまけに結構渋滞してたから、続けているうちに疲れて来た。。。

手を振り出してから10分くらい経った頃には、さすがに疲れて
「もう、前を向いて座っててチョーダイ」と、ギブアップしそうになったけど、
女の子は相変わらずニコニコ愛想を振ってくれてる。。。

「もうダメだ・・・勘弁してくれぇ。。。」と思ってたら
迂回路を見つけたので逃亡することにした。

路地をクネクネと回りながら、かなり回り道をし・・・
女の子のことも忘れそうになった頃、元の道路に戻る交差点へたどり着いた。

そして、信号待ちが終わって本線に戻って走りはじめた途端・・・・・

「エエーッ!!!!」と、信じられないものを見た。

マジですか・・・・・。

前を走る車から、先ほどの女の子がニコニコと手を振ってくれてるではありませんか♪

こんなことアリなの??・・・まさにミラクル!!

迂回して戻ってみたら、また同じ車のうしろに付いちゃったよ。

アハハ・・・また逃げ出す訳にもいかず


それから20分余りの間、ふたたび女の子の相手をさせられたのでした♪