イエス・・・アンド

「あの人には何を言っても仕方ないですから」

あるショップのスタッフたちが、

リーダーに関して語った言葉です。


確かにそういう人って存在しますから

あえて否定はしませんが、

果たして「何を言っても・・・」という時、

どんな感じで言っているんでしょうね?


ひょっとしたら、相手に対して

「批判的」ではありませんか?

「攻撃的」ではありませんか?

「自分目線」で言ってませんか?


人に意見を言う時に効果的だと言われるのが

「イエス・・・バット」の方法です。

まず相手の意見を肯定してから

自分の意見を述べる方法ですね。

ところが・・・

実はこの方法にも欠点があって、

よほど上手に自分の意見を述べなければ、

批判的に聞こえてしまう場合が多いのです。


だから、下手に使うと

相手はさらに頑なになってしまいます。


そこで、私がお勧めしたいのが

「イエス・・・アンド」の方法です。

「それはいいですねぇ!! 

じゃあ、こういうのも一緒にどうでしょう」と

まず肯定してから、自分の意見を上乗せするのです。

言われた方は自分の意見を肯定されているため、

その後は、相手の意見を聞く耳を持てるのです。



自分の意見を言う場合は、

実は「何を言うのか」ということよりも、

相手に「どう聞こえるのか?」ということが

コミュニケーションでは重要なことなのです。

批判的でなく・・・攻撃的でもなく、

自分の意見の上乗せと感じさせることができれば

人はすんなりと受け入れるものです。


手強い相手には「イエス・・・アンド・・・」

という方法を使ってみてはいかがかな?

なんて思ったオヤジなのでした。