心の栄養

ネットでなんでも検索できる時代になり、
ほとんどの情報はパソコンで事足りるようになりました。

でも「必要な情報」と「こころの栄養」というものは、きっと違うのでしょうね。

暇さえあれば本屋を覗くのは何故だろう?と考えてみると、本の匂いが好きなのかな?なんて笑ってしまいますが、
時折、ふと棚から手に取った本が、自分の人生まで変えてくれたという経験は、まさに「本とは出会いだんだなあ!!」と感じます。

その時々に、自分の心が探しているものを、本棚から神様が導いて下さってるのでは?なんて思うことがあります。

だから、本屋へは特に用事がなくても「神様、なにかお薦めの本はありますか?」なんて気持ちで寄ったりすることがあるんです。

パソコンが勧めてくれる本は、あくまでもコマーシャルですからね。

変態気質の私などは、「ベストセラー」と言われる本は、意地でも読まないものですから、人様との会話の中で「エッ! 本好きなアナタが読んでいらっしゃらないんですか?」と驚かれることもしばしばです。

また、時折とても素敵なことが書いてあり、「ああ、いいなあ!!」と思っても、高価な本などはそうそう買うのを躊躇う場合がありますが、

そんな時、いつも思い出すのは亡くなった父の言葉です。

そんなに裕福でもない家庭ではありましたが、「ほんの一行でも、心に響く本があったら買いなさい」と、父は、私が本が欲しいと言えば、ためらいもなくお金をくれたものでした。


「本は栄養となって、いつか必ず心の成長を助けてくれる」


と言ってくれた父の気持ちが、


今、つくづく身にしみる年頃になりました。