ビジネスにおいて、提案やアドバイスなどをさせていただく機会が数多くあります。
そんな場合、もっとも難しいのは、私の提案を受け入れてもらうことではなく、その方の持っている、もともとの先入観を捨ててもらうことなんです。
人間というものは勝手な先入観や思い込みによって、自分自身を縛っていることが殆どですから、端から見ると、何故そんなことに?と、不思議に思うような「こだわり」を持ったり、頑なに「変化」を拒む方がいらっしゃいます。
「変わらない」ということは、ある面においてはとても重要なことですが、それは「そこに留まる」ことではありません。
たとえば「老舗」と言われるほどに永い歴史を持つ店がありますが、その店は、100年・200年ものあいだ、ずっと変化しなかった訳ではないのです。
時代に合わせて少しずつ変化することで、老舗となって行くのです。
「変わってはならないこと」と
「変わらなければならないこと」
これをしっかり考えなければ、時代の変化に取り残されてしまいます。
「刻々と変化する柔軟なこだわりを持つ」
一見矛盾しているようですが、常に「変化」と「不変」を併せ持つ柔軟な心構えと姿勢であることが、本当のこだわりなのだと私は思います。
あなたの持つ先入観や思い込みは、自分にとってそんなに重要なものですか?
それを捨てて、自由になったらどうでしょう。
きっと、あらゆることに可能性を見いだすことができる筈だと思う今日この頃です。