気づきとは?

昨夜、若い方達の勉強会に呼んでいただき、楽しい時間を過ごしましたが、
その中でこんな質問をいただきました。

「気づきってなんですか?」

う〜ん・・・「なんですか?」と問われてもね、
「きっと、なにかに気付くことなんでしょう」

アハハ・・・冗談です。

もちろん「気づき」とは「なにかに気付く」ことなんですが、
本当の気づきとは、とても深いところにあるんです。

本を読んだり、人との会話の中で何かを学び、それによって色んなことに気付くことはありますが、

本当の気づきには自分自身の体感が必要不可欠なんです。

自分自身がそれまで知らなかった事を知った時、
「オオーッ!! そういうことだったんかぁ!!」と、納得する瞬間がありますね。

体感という「思考の外側」で突然理解できることを「腑に落ちる」と言うんですが、

これがないと、解ったような気がするだけで、知識としては蓄積できますが自分のものではありません。

腑に落ちるっていうのは、もう「身体ごとわかった!!」って感じなんですよね。

この気づきを体感してしまうと100%自分の中に納まるので、気づいた内容すら忘れてしまうんです。

それが自分の中で当たり前の事ものになってしまうから、気付いたという意識さえも消えて無くなっちゃうんです。

こうしてしっかりと「腑に落とした気づき」は、心に吸収され蓄積していくので、
いつの間にか、完全に自分自身の実となったものが、必要な時に自然と目覚めるものなのです。

クレーム

知人のショップ店員をしてる子に、「クレームをつけてくるお客様に、どう対応すれば良いのか?」と尋ねられました。

皆さんの中でも、クレーム処理に日々悩んでいらっしゃる方も沢山いらっしゃることと思いますし、会社によっては、クレーム対応の専門家もいらっしゃるくらいですから、確かに難しいものだと思います。

さて・・・その質問については

色々と雑談まじりに答えたのですが、その内容を話しだすと切りがないので、ここでは言いませんが、最後にこう付け加えておきました。

「本当に怖いのは、怒ったりクレームを言わないお客さんなんだよ」と。

クレームを言ってくるお客さんがいらっしゃるということは、恐らくその数倍の方が何らかの不満を持ってる筈だと、考えてみる必要があるのでは?と私は思うのです。

もちろん、意味もなく「クレームを付けることに生き甲斐を持つ」という変わった方も世の中には存在していらっしゃるので、そういう方は別の次元の問題なのですが 。

私などは、商品自体やサービスについて何らかの問題があり、「それは駄目でしょう!!」と思っても、クレームを付けない人間の一人です。

では・・・どうするのか?と言えば、怒ったり文句も言いませんが、その代わり二度とその店には行きませんし、商品であれば使うこともありません。

私のような人間が、世の中には一定数居るので、そう考えてみれば、クレームを言って下さる方など有り難く、ある意味「挽回のチャンス」を与えて下さる皆様なのですから、何よりも大切にするべきなのでは?と思うのです。

サービス業で忘れてはならないことの一つとして、

本当に怖いのは、怒ったりクレームをつけるお客様ではなく、黙って離れていくお客様である・・・

ということを、肝に銘じておきたいものですね。