他業自得

昨夜、ある禅宗の老師の著書を読みました。

何か悪いことをしたために、
自分自身に災難が起こることを
「自業自得」というのはご存知の通りです。

この「自業自得」とは、悪い結果を振り返って
反省の意味で使う言葉のように捉えがちですが、

実は、何かをして良い結果を得た時にも
「自業自得」と言うんですね。

昨夜学んだことなのですが・・・

自分がなにか行ったことに対して、
他人に良いことが起こることを
「自業他得」といい

逆に、他人が何かして下さったことで
自分に良いことが起こることを
「他業自得」というらしいのです。

何をして下さったのかは解らないまでも、
目に見えない人様の力に感謝することこそが

「おかげさまで・・・」ということなんですよね。

このように、自分や人様の行いが
目に見えない網の目のように絡み合って、
互いに影響を与え続けることを想像すると、

自分のまわりの皆様のおかげで
「他業自得」をいただいていることを感謝して

私も「自業他得」をまき散らして行かなければと、

ふと思ったオヤジなのでした。

他人の失敗

他人のミスを怒ったり、失敗を笑っちゃいけない。

ひょっとしたら、私を学ばせるために

神様が他人を使って

私に教えて下さったのかもしれないから。

他人の失敗だと思わずに、

誰かが自分の代わりに被ってくれたと思えば

なんだか「すまなかったね、ありがとう!」って

お礼のひとつも言わなければ・・・

なんて思ってしまうオヤジです。

春夏秋冬

友人の中に、ここ数年前から

仕事やプライベートにおいて

何かしらトラブル続きの男が居ます。

私もまた、そのトラブルに巻き込まれた

一人ではありますが・・・。

知人はよく「まだあの人と付合ってるの?」と尋ね、

そして「アンタも変わった人だねぇ」と

呆れ顔で笑います。


でも・・・いつも思うのです。

私自身がそうであったように、

人はいつも順風満帆な人生だけを

歩んでいる訳ではありません。


誰の人生にも、きっと春夏秋冬がある筈です。

この友人は今、冬の吹雪の中を

寒さをこらえて必至で歩いているのでしょう。

人の人生を、一つの季節だけ捉え、

それがすべてだと決めつけるのは間違いだと

私は断言したいと思います。


友人が雪解けの、春のやわらかな日差しの中を

穏やかな顔でやってくるのを想像しながら、

楽しみに待っているオヤジです。